
この穴はぐーパンチで開けたかどうかは不明です・・
建具の小さな穴って、放っておくと意外と目につくんですよね。毎日見るわけではないのに、ふとした拍子に「なんでここだけ…?」と気になり始める。今回のご依頼も、まさにそんな“気になる一点”の解消でした。

まずは穴の周りを整えて、下地をしっかり作るところからスタート。穴埋めはパテを盛れば終わり…と思われがちですが、実はここからが本気モードに入ります。周囲の面と馴染ませながら、段差を消し、平らにしていく作業は、地味ながらけっこう神経を使わなければなりません。
ドライヤーを当てて強制乾燥。状態を見極めつつ、数回に分けて研磨と塗り重ねを繰り返し、元の建具の質感・トーンに近づけていきます。今回は淡いクリーム色で、微妙に黄味があり光の反射で見え方が変わる色…ですが、そこを何とかいい線までもっていきます。しかしながら、いくらやっても上手くいかないとき・・正直、泣きたくなるわけですが、頑張るしかありません。
建具は交換すると意外と高くつきます。でも、こうしたピンポイントのリペアなら、部分的に直してコストも抑えられます。

もうちょっとかな、いかがでしょう?
カメラだと黄味をやたらと拾われてしまいます。
うーん、これは肉眼重視だね。だんだん泣きたくなってきました。。

