今回は、上がり框を24ミリほど造作して玄関から廊下へ続く床貼りでした。
既存の茶色の床も悪くはなかったのですが、イメージをがらりと変えて、白木調のフロアタイルを選ばれました。サンプルを10枚ほど取り寄せて床に置いて眺めてみたり、色選びではだいぶ悩まれていましたが、実際に貼ってみると空間がパッと明るくなり、見違える仕上がりですね。
玄関は家の第一印象になる場所ですから、明るい床は清潔感もあり、気分も上がりますね。
以下、いちばん下の写真から仕上がる感じのようすです。

施工後の全景です。廊下奥まで白系のフロアタイルを貼り込むことで、玄関からの動線がスッと伸び、広く感じられるようになりました。元の茶色の床とは一転、明るく爽やかな玄関空間に生まれ変わりました。

框の右端の仕上がりです。床との取り合いは巾木にもぐらせて納めていったので、隅々まで白木調の清潔感ある印象に変わりました。茶色の建具や巾木とのコントラストがはっきりして思ったとおり綺麗かと。リフォーム框の厚みがしっかりあるので安定感と安心感があります。


まずは框からで全体が仕上がった状態。立ち上がり・踏面ともに一体感があり、造作感を感じさせないナチュラルな仕上がりで一安心です。

肝となるところで、当然ですが、立ち上がりの直角は意識してしっかり出したので、施工後のラインが狙い通りに収まるはずです。

框の立ち上がりに合板を貼り付けて床材(フロアタイル)を仮置きしながらバランスを確認している段階です。ここは既存のフローリングとの微妙な取り合いがあるため、ジョイントラインは自然に見えるように調整します。
あと、この時点でしっかり垂直と水平を出しておくことで、仕上げ材の美しさにそのまま反映されますから、合板の断面もウレタンボンドとビスでカチンと固定して合板の素地面は表にします。これで上貼りするフロアー框の食いつきも良くなります。

まずは既存床の上からベースとなる構造用合板を貼っていきます。どうしても、上がり框とフローリングの高さが合わないので、一から造作でした。立ち上がり部分の下地をしっかり作り、既存の玄関框の上に増し貼りする形で調整し、段差もなめらかに仕上がるように設計しました。

施工前の玄関です。既存の框や廊下は濃いブラウン系のフローリングで統一されていましたが、今回は思い切って「白系」へイメージチェンジすることに。明るさと開放感を重視した床貼りスタートです。